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Harry Potter and the Cursed Child

ハリー・ポッターと呪いの子のレビューです。

以下ネタバレありますのでご注意ください。

 

 

 

 

 

 

読みました、ハリー・ポッターの第8作目。

J・K・ローリングもこれが本当の最終巻といっていた通り、確かに読み終えてみるともうお腹いっぱい、、、という感じでした。

 

私は日本で発売される前にロンドンで原作を入手したまま、まだ日本語版は読んでいないので、訳が少し異なるかもしれませんが悪しからず。

 

 

 

この本は、舞台での脚本をそのまま出版したもので、すべてト書きです。

これ、最初の数ページはちょっと読みづらかったんですけど、慣れると平気。

実際の舞台を見ているように頭のなかでキャラクターが自在に動く。

でもハリー・ポッターの重厚な世界観は少し薄くなってしまったかな。

 

内容としては、ハリーの息子アルバスは、ハリーが偉大すぎて劣等感を抱いている。

”あの”ハリーの息子なのにスリザリンに組分けられちゃうし、勉強も飛行術もぱっとしない。飛行術にいたっては箒に「あがれ!」っていっても箒が手元に来ないくらい。

そのせいでめちゃくちゃいびられる。だからお父さん嫌い。

で、そんな折りにセドリックのお父さんがタイム・ターナーで時間を戻してセドリックを生き返らせてほしいっていってくる。

「ハリーの代わりにセドリックが死んだ」というセドリックのお父さんの台詞がひっっかかるアルバス。

ハリーがやらないなら僕がやる!ってことで過去に戻っていろいろやる(やらかす)お話。

 

まずなんといっても感動したことは、ドラコが(精神的にも)成長している!ということ。

内容はハリーの子供世代、つまり原作から22年後のお話なので、もちろん肉体的には成長というかおじさん化している。みんな結婚もしているし。

でも、ハリーはあのまま大人になったような感じなのに対して、ドラコはちゃんと精神的に大人になっていました。

 

子供のころ、どうしてあんなにハリーに対して敵対心を剥き出しにしていたのか。

原作を読んでいたときには、第1巻の最初にハリーに友達は自分で選べる!ってこっぴどくフラれて、恥をかいたからかな・・・くらいにしか考えてなかったけれど、実はそんなことじゃなくて、ハリー自身に嫉妬していたとのこと。自分には親友もいなくて、ってハリーに話をしているシーンには考えさせられるものがありました。

悪役にもそれぞれ事情があって、絶対悪なんて本当はないんじゃないかとかね。

ヴォルデモートも幼少期のせいでああなっちゃったんだし。

 

それから、ドラコの息子いいヤツすぎる!笑

スコーピオン、いい名前ですね。スコーピオン・キングっていうニックネームがあるんだけど、天体とか歴史に興味があるものでそこにも感動したよね。ふふ。

 

で、そのスコーピオンが過去に戻って、なんとスネイプ先生と話すシーンがある。

スネイプ先生が実はいい人っていうのは最終巻でわかっていたことだけど、ハリーが先生の名前を自分の子供につけたということを知った先生が、「誇りに思う。」って言ったシーン。泣けた。

先生の思いは、ちゃんとハリーもわかったのよっていうね・・・。

 

 

最終巻までの伏線を全部回収してハッピーエンド。

是非、ハリー・ポッターにハマった人には読んでいただきたい本でした。